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  • 1-3-2 たったの五千六百円なのよ・・・
    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

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2009年4月18日 (土)

毒・観劇メモ「三文オペラ」

三文オペラ」
4月17日(金)19:00観劇
Bunkamuraシアターコクーン

作:ベルトルト・ブレヒト
音楽:クルト・ヴァイル 
演出:宮本亜門
出演:三上博史、秋山菜津子、安倍なつみ、松田美由紀、
明星真由美、米良美一、田口トモロヲ、デーモン小暮閣下ほか
だそうで・・・

久しぶりの毒・観劇メモ。散々毒づきますし、ネタばれもありますから、これからお芝居を観ようとする方や、出演者のファン、関係者で読んで不愉快な思いしたくない方には絶対お勧めいたしませんのでか、あしからず。

最近とんと芝居を見ていなかった、毒・管理人にとって、久々の観劇体験です。
で、結論を言うと、・・・

終わり良ければ全て良し?みたいな。

劇場入ると、舞台前面には、緞帳代わりのベニヤで作られた巨大な架設壁。客席の手すりやなんやら、黄色い立ち入り禁止テープがぐるぐる巻かれている。

で席に座って、お隣のFさんと雑談などしてると、開演チャイムと場内アナウンス、、、が突然あらゆるものが断ち切られるかのように、ガツン!!!と大音量で禍々しい音楽。架設のベニヤ緞帳一面に新聞や週刊誌の三面記事の見出しコラージュ映像。いかにもショッキングな始まり。。。うん、かっこよかったです。但しそれまでのこと。。。
幕が上がって芝居が進んでいくうちに、どんどんたるくなっていく・・・どんどん眠くな~る・・・体が傾いでいくぅ・・・(催眠術か!)
訳された馴染まない台詞と、イマイチピンとこない物語設定に心が遠のく。何より諸悪の根源は、役者の台詞が全然聞こえなかった!これが一番辛かった。。。観客席と舞台がやけに遠く感じ。。。それって心理的なものばかりじゃなく、実際、役者が生声じゃなく、マイク通した声だったもんで。(生バンドが舞台上で演奏してるから仕方ありませんが)耳に入ってくる役者の声が平板なんですよ全編。声が反響しちゃって聞き辛かった。あれをずっと聞かされるのは正直疲れました。。。ですから先に言ったように、台詞や歌が何喋ってるか分からず、結局6割くらいしか理解できませんでした。
そんなわけで、これから観にいく人には、是非、戯曲購入しての予習をお勧めいたします。

戯曲は、悪人同士の欲望剥き出しの、騙し騙され出し抜かれの応酬。ピカレスクロマンってとこでしょうか。それを現代社会、特に日本と思わせるようなイメージに引き寄せてもみたりしちゃったり?。しかし小悪党たちの空騒ぎが、きゃあきゃあと続きますが、それがさっぱりぴんとこない。台詞が聞こえないことで拍車がかかり、最後まで役者にリアリティを感じられず、共感できるものなく終わってしまいました。。。

しきりに演出が、スクリーンに観客席の客を投影してみたり、役者が客を挑発するような演技してみたり・・・舞台で展開される欲望にまみれた数々の所業も、一皮剥けば、中流然として観客席に安心して座ってる、乙に澄ましたあんたらの心の姿そのままなんだよお!って、そういう感じな?的な?・・・っていうか、今更言われなくても、んなこた分かってるよって気持ちですね。。。実生活じゃ食うに困って無い演者と観客の出来レースみたいな戯れ事に感じちゃいまして。なぁんか嘘くせえなぁ~ってねぇ。。。鼻白んじゃうのですよ。そんな閉じた円から出て行かない気持ち悪い感じがずぅっと続いたまま、終わっちゃうんですよねえ。。。最後は、絞首刑になるはずの主人公が、権力(女王様)の恩赦によって助かってしまうし。。。ん?この気持ち悪さは、なんかの隠喩?
ま、百歩譲って、そんなことのあれやらこれやら、やりたかったことを認めるにしても、観客が息苦しくなるような、そんな訴えかけてくる力がイマイチ足らんかったです。残念。

スクリーンいっぱいに歌詞に合わせたエロ劇画使ってみたり、娼館では、スッポンポンでSMちっくな衣装着けたセクシーなニューハーフ嬢が登場したりと、そんな見た目に刺激的で、エモーショナルな実験的仕掛けを手を変え品を変え繰り出すのですが、、、ん~、そういうのって、厳しい言い方させてもらうと〝思わせぶり〟にしか感じられず・・・敢えて言えば、こけおどし?・・・もうどこかで見た景色ばかり。。。もういいですぅ~って食傷気味。。。芝居で出来ることってこんなものですか?!表現って、かつてやったことの順列組み合わせですか?「うん、そうですけど。何か?」と冷めてる自分も居たりして・・・そんな演劇表現の可能性をも疑う気持ちにさえなり、煩悶してしまった夕べでした。。。あ?!でも、それって、毒・管理人が年取ったってことでしょうか?!。。。この舞台は聞くより考えるより、感じろ!・・・と、誰かさんは言いたいのでしょうが、、、感じられないもんは感じられなかったんだから仕方ないです。残念。

美術。舞台機構を露わにした素舞台。。。それでいて結構お金のかかった装置が、細かく出てきましたねあれやらこれやら。ただいかんせん、素舞台に加えて本来のステージ面を更に下へ下げたから、上も下も右も左も、まあ広いのなんのガラガラ。たくさん人やモノが登場しても寂しいことこの上なし。もともとシアターコクーンってそれほど好きな劇場じゃないですが、ここまで広くて寒々しいとは、、、あ?それってまさか心理描写の為の演出意図だったのでしょうか?

しかしエンディングは賛否分かれると思いますが、毒・管理人的には良かったです。はい。ようやく目が覚めました。主人公の処刑シーンが一転どんでん返し。女王の恩赦でいきなり処刑中止!ハレルヤ!って誉れのシーンを、雨のような幾千本のキラキラテープが天井から垂れ下がって、舞台空間埋め尽くし、そこへ女王に扮した米良美一さんが、真紅の女王衣装で登場!スカート部分には薔薇風の飾りが幾重にも細工されていて超ゴージャス!米良さんカウンターテナーで歌い、出演者全員、なんちゃってキティ面被って馬鹿踊り!田口トモロヲさん扮する警察署長は、村上隆ばりのピンクのFRP製木馬にまたがり神妙な面持。。。笑った。今回唯一、観てよかったと思えたシーンでした。正直一幕終わったあたりで(全三幕)帰りたかったんですけど、最後まで見てよかったです。

そんなわけで、終わり良ければ全て良し?というような・・・

目についた役者さん感想
<三上博史さん>
・良かったです。はい。衣装とメーク。あ、もちろん立ち姿もカッコ良かったし歌も良かったですよ。「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の彼も見たかったですねぇ。
<米良美一さん>
・素晴らしいです。エンターテナーです。幕間の力の抜けた喋りや、ラストの女王様姿が圧巻。存在自体が、この戯曲の真髄を見事に体現していると言っても過言ではありません。
<安倍なつみさん>
・ご存知元モー娘。アイドルから脱皮しようとする気合はおじさん買いますよ。・・・ん?買いますよって、そういう意味じゃなくって。。。でも鰤鰤演技がやりすぎて、台詞の半分くらい何言ってるかさっぱり分かりませんでしたよ。
<デーモン小暮さん>
・なんだよ閣下ぁぁぁ。精彩なし。実は一番期待してたのにい。もっと高らかにハイトーンヴォイスでヘヴィメタ調に歌い上げてくれると思ったら期待ハズレ。てか悪魔とはいえ、所詮ヘビメタ歌手で役者じゃないから舞台上での声の圧力が全く無い。だもんで存在が小さく見えちゃいましたねえ。。。
<田口トモロヲさん>
・田口さんて俳優さんを、まだ私は〝いっちゃってる演技〟の人という偏見で見ているせいか、まともな芝居されると、ものすごい喰い足りなくて、やっぱ期待ハズレ。
<秋山菜津子さん>
・うん、良い女優さんですね。安定してます。きついメークが娼館の女将の雰囲気ピッタリ。

以上、毒づきましたが、何度も書きますが台詞聞こえなかったので観終わってもまだ話がよく分かってません。そもそも戯曲「三文オペラ」を読んだこと無かったし、情報無しで観に行って、細かい台詞の4割近く聞き取れなかったもので、物語の全貌未だ見えず不完全燃焼。。。

っていうか、あーた、お芝居お齧りになったことおありなら、ブレヒト様の「三文オペラ」くらい、ご存じないのは、単なるお勉強不足じゃござ~んせんことぉ?オホホホ!・・・とか言われちゃいそうなので・・・

次回第45回カトレア読書会は、勝手ながらベルトルト・ブレヒト作「三文オペラ」を読ませていただきたいと思います。

テキストは『三文オペラ』 (ベルトルト・ブレヒト著 酒寄進一・翻訳 長崎出版 2007年10月発売 174ページ 1,680円)を使いたいと思います。既にお持ちの方、図書館で借りることができる方は、持参していただけると助かります。

多数のご参加お待ちしております。

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コメント

わたくしは舞台監督Aさんのお取り計らいで、GPを見てきました。
感想はほぼほぼ同じです。
三上さまが主演されると「ヘドウィグ」だろうが「三文オペラ」だろうが、全て三上さまワールド全開になるのね、とも再確認。
閣下がどのような舞台メークを施されるのかと期待したのですが(あれが「素顔」なんですものね)、閣下が「ナチュラルメーク」で、他の皆さまが白塗りでしたので「なるへそ!」と納得いたしました。
米良さま、恐るべき「飛び道具」でしたね。
最後の女王様でそれまでの3時間、すべてふっ飛ばしましたから。
ヲザキ的にはやはり内橋さま率いるミュージシャンが最高でした。どっかのビッグジャズバンドとかなりメンバーがかぶってましたが。

ヲザキ様
拙文お読みいただき恐縮です。他人に厳しく自分に甘くが身上の毒・管理人故、このように自分を棚に上げ他人様をこき下ろす駄文を晒すのは露悪趣味としかいいようがありませんね。性根が曲がっております。
三上さま色気ありましたね。オーラが違いました。米良様は更にその上をいっておりました。内橋バンド確かに格好良かったですね。グラインダーの坂本さんのことは話に聞いており今回初見だったのですが、あの広々した空間では火花の飛び方が少々寂しく、どうせならバンド全員で火花上げる演奏シーンがあってもよかったのにと今更ながら。

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