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    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

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2008年4月 2日 (水)

クリストファー・マーロー「マルタ島のユダヤ人」

4月1日(火)19:30~ 中野天神四町会館にて、第四十二回カトレア読書会が催されました。参加者は、リアルマッスル泉さん、市村さん、白州さん、秦さん、笠原さん、笹森さん、管理人、そして、笠原さんが参加している「せんかわ劇場」の仲間の真田さんと中村さん、それに去年、たまたまネットサーフィンしてるときにカトレアのブログを見つけたということで参加してくれた堀さんの10名。

テキストは、この何回か参加者の白州さんの蔵書から選ばせて頂いているのですが、今回もその中から、クリストファー・マーロー「マルタ島のユダヤ人」(小田島雄志訳/白水社)。エリザベス朝演劇集というシリーズもののⅠからの出典です。

あらすじは・・・・マルタ島のユダヤ商人バラバスは、いまや東西貿易によって世界をまたにかけ巨万の富を得ます。しかし、東の強国トルコの艦隊がマルタ島に押し寄せて貢物を納めよとマルタ島の総督に迫ります。総督はそれを島内のユダヤ人に課し、当然バラバスにもその不運は降りかかります。彼は大邸宅も全財産を没収されてしまいます。
さあ、そこからバラバスの権謀術策を駆使した、あくなき復讐と物欲物語の始まり始まり~。
バラバスの悪逆非道ぶりによって、とにかく人が死ぬは死ぬは。。。面白いくらいに死にます。父の非道を知り、ユダヤ教徒からキリスト教徒に改宗した娘を殺すことに始まり、その娘を奪い合うバカ殿二人を策略によって殺し合いさせたり、修道院の修道女や修道士を毒薬によって皆殺し。バラバスの秘密を知った修道士を殺すは、仕えていた奴隷を殺すは、、、とにかく歯止めがかかりません。
でもってどの悪事も、あっさり行われ、あっさり成功し、最後にはマルタの覇権を争うスペインとオスマントルコを手玉にとって戦争までさせて「漁夫の利」を得て生き延びようとさえするバラバス。
そのバイタリティー溢るる業突く張りぶりは、もはや笑うしかありません。
それにバラバスのキリスト教徒に向けた悪口雑言すさまじく、ある意味潔し。
最後は、石川五右衛門よろしく、自ら仕掛けた罠の大釜でぐらぐら茹でられて絶命するという・・・

クリスファー・マーロー、、、初めて読んだ作家でしたが、どうもシェークスピアと同時代の劇作家だったそうで、当然この物語、シェークスピアの「ヴェニスの商人」を想起させます。そう、毒カトレア管理人さん風に言わせれば「毒ヴェニスの商人」といったところでしょうか。。。ヴェニスの商人シャイロックには、みみっちい人間臭さを感じさせますが、このバラバスには、全くそういった湿っぽいところを感じません。とにかく自らの欲望のためなら娘さえあっさり殺す〝ひとでなし〟なピカレスクぶり。
ある意味一本芯は通ってる感じがして、逆に好感が持てましたがね。
小田島雄志さんが訳してらっしゃるので、日本でかつて上演されたのかな?と思ったら
既に1990年、劇団「円」でバラバスを橋爪功さんで上演したようです。
どんな舞台だったのでしょうか・・・なかなか興味深いですねえ。

しかし長かった・・・2時間40分にて読了。疲れました。

ちなみに、映画「恋におちたシェイクスピア」(1998)でも、クリストファー・マーロウは登場しているようです。興味のある方はご覧になってみては。

記録によれば、彼は29歳で、酒場の喧嘩がもとで刺し殺されてしまったそうで、おかげでその作品は6本しか日の目をみておりません。

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コメント

「マルタ島のユダヤ人」の冒頭で、なぜマキャベリ=マキアヴェッリの亡霊? が口上を述べるのか謎だったのですが、先日読んだ本にこういうことかな? と思えることが書いてありました。

マキャベリはマーロー等の100年ほど前、ルネサンスのフィレンツェの人で、「君主論」を書いたひとです。
「君主論」は、当時として画期的であった政治と宗教の完全な分離を、リーダーはいかにあるべきかという具体論を通じて提唱した作品   なのだそうです。

なんかちょっと ああ~ と思いますよね。
もちろん君主論は読んでいません。

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