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    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

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2007年2月12日 (月)

シェークスピア「ハムレット」(河合祥一郎/訳)

2月5日18:30~中野天神会館にて、第三十五回カトレア読書会が催されました。参加者は、北川さん、反町さん、荒井さん、木村さん、高山さん、羽豆さん、輿石さん、笠原さん、帆足さん、市村さん、林の11名。

テキストは、予告したとおりに参加者の木村くんのリクエストにお応えして

シェークスピアの「ハムレット」

今回は河合祥一郎/訳「新訳 ハムレット」(角川文庫)を読みました。

【物語】デンマーク王子であるハムレット。王である父は二ヶ月前に謎の死を遂げ、今は、先王の弟であるクローディアスが王となり、ハムレットにとっては、あろうことか実母ガートルードが王の妃となってしまったことが、ハムレットの心を苛む。ところがハムレットの友人ホレーシオによると、2ヶ月前に死んだ先王が夜な夜な亡霊となって現れるという。ある夜ハムレットは父である先王の亡霊に会い、実は先王は、弟である現在の王に毒殺されたことを知らされ、先王はハムレットに復讐をするよう告げるのだった。

復讐を誓うハムレットは乱心を装い、その変貌ぶりで王や王妃、回りの重臣たちを惑わす。そんなハムレットの奇行を見て、老宰相ポローニアスは、その原因がポローニアスの娘オフィーリアへの実らぬ恋心ゆえだと考え、オフィーリアは父の命でハムレットの真意を探ろうとするのだったが、そんなオフィーリアに対しハムレットは「尼寺へゆけ!」などと、傍若無人な言動で彼女に辛くあたりちらすのだった。

やがて現王が先王を暗殺したらしいという確証を掴んだハムレット。そんな折、城に一座が訪れ芝居をうつことになる。ハムレットは密かに座長と通じ、役者たちに先王の最期と思わしき暗殺の場面を演じさせ、招かれていた王と王妃に見せつけるのだった。芝居の内容に王は動揺し、その場を立ち去るが、その様子にハムレットは、現王の先王に対する暗殺を確信するのだった。
ハムレットの行動に業を煮やした母ガートルードはハムレットを呼び寄せて責める。しかしハムレットは逆に母の再婚を強く責めるのだった。そしてそんな口論の間に、妃の部屋でハムレットの様子を密偵していたポローニアスをハムレットは誤って刺し殺してしまう。父の悲報を知ったオフィーリアはハムレットから受けた非情な扱いなど度重なる辛い出来事に、ついには狂乱し川で溺れ死んでしまう。

ついに殺人まで犯してしまったハムレットを、現王クローディアスは手に負えなくなりイギリスに行かせることを決める。

父と妹の死の知らせを聞いたレアーティーズは、復讐のため現王のもとを襲撃するが、現王はポローニアスの死がハムレットの仕業であることを打ち明ける。

ハムレットの友人であり、現王クローディアスの命令を密かに受けていたローゼンクランツとギルデスターンに伴われ、イギリスへ向かう船上のハムレット。しかし彼は、現王クローディアスがイギリス王に宛てた手紙を密かに読み、その内容に愕然とする。そこには「イギリスに到着したらすぐハムレットを処刑するように」と、依頼する内容が書かれていた。現王の謀を知ったハムレットは手紙の中の「ハムレットを処刑するように」という部分を、「ローゼンクランツとギルデスターンを処刑するように」と、書き換えてしまい、ひとり密かにデンマークに帰国する。

ハムレットは、ホレーシオと再会し、ある墓場にやってくる。そこではオフィーリアの埋葬が行われていた。ハムレットは初めてオフィーリアが溺れ死んだことを知る。

ハムレットの存在に命の危険を感じた現王クローディアスは、復讐に燃えるレアティーズと結託、毒剣と毒入りの酒を用意してハムレットを剣術試合に招き、人知れず殺そうと画策する。しかし、そんな先王の謀を知らされていなかった妃ガートルード王は、息子ハムレットの幸運を祈って乾杯をするためその酒に誤って口をつけてしまい命を落とす。またレアティーズは毒を塗った剣でハムレットを傷つけるが、誤って剣を取り違え、ハムレットに毒剣で傷を負わされ、もはやコレまでと王の策略を打ち明け、死んでいく。現王の策略を知ったハムレットはついに現王を刺し、毒入りの酒を飲ませて殺害する。
しかしハムレット自身も、「ノルウェー王子であるフォーティンブラスに王位を継がせる」と、事の顛末を語り伝えてくれるよう親友ホレイショーに言い残して死んでいく。

城を訪れたフォーティンブラスの眼前には、ハムレットたち数多の屍が、その非業を無言で知らせるように横たわっているのであった。

・・・・・・・・・・

まず、河合祥一郎氏の翻訳本を初めて読んだのですが、実に読みやすいし、リズムも素晴らしいです。現代語訳なので、個人的には、とても親しみやすく読めました。っていうか知らなかったのですが、翻訳した河合氏は、最近のシェークスピア戯曲研究や翻訳では売れっ子のようですね。なるほど。

このハムレットという人物を、初めて日本で戯曲が紹介された頃から、どのような人物に演じるか、ご存知のように様々に演出されてきました。・・・繊細で悩める若者・・・憂鬱な人物・・・いや、実は非情に暴力的な人物・・・。ハムレットを演じる俳優が、心のどこに重心を置くかによって、まったく違ったハムレット像が出来上がるのでしょうが、実は翻訳者の訳の意向にも影響されているのではないかと推測されます。それはその都度訳される、上演にあたっての作品の方向性、時代の空気を孕んでのことかもしれません。

しかし、この物語が、なんでこんなにも愛されてきたか?、、、今回読んで初めて分った気がします。。。それは、脇役のバラエティが潤沢であることと、ひとりひとりのキャラクターの面白さがしっかり書かれているからでしょうか。。。息子娘を愛する人間臭い老宰相ポローニアス、ハムレットの旧友で、一番普通の人っぽくふるまいながら、実は裏では王の策略に組して最後は処刑されてしまうローゼンクランツとギルデスターン、そのほか、屍と会話する墓堀り、劇中劇の一座とその座長、大詰めに登場しハムレットをして「米搗きバッタ」と呼ばわしめる宮廷人“帽子男”のオズリック・・・etc。どれもやりがいある役ですねえ。

とはいえ、やはりこの戯曲も“男の世界”なわけで、女優の出る幕が少なく、女性陣にとっちゃ、極論すれば、「ど~~でもいいお話」・・・ってことにもなるのかな(^^;

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