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友達フォトアルバム

  • 1-3-2 たったの五千六百円なのよ・・・
    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

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2006年9月 7日 (木)

安部公房「おまえにも罪がある」/安部公房「制服」

第二十二回カトレア読書会が9月6日(水)夜、駒込にて行われました。
参加者は、笠原さん、秦さん、輿石さん、市村さん、南波さん、北川さん、林の7名でした。
今回は安部公房/作「おまえにも罪がある」と、「制服」(前半)を読みました。

「おまえにも罪がある」あらすじ・・・とあるアパートに怪しげな男(隣人男)と女(隣人女)。二人は乳母車に乗せた男の死体をそのアパートに住む留守中の独身男の部屋に放り込む。独身男が帰宅するとそこには当然見知らぬ死体が。慌てる男だったがすぐに警察に通報しようとする・・・が、実は今夜は恋人が自分の部屋を訪れるとかねてから約束していた大事な日。男はこの日のために無理やり仕事の都合をつけて帰宅し、彼女の訪問を心待ちにしていたのだ。そんな大切な日を、無実であるのにいらぬ嫌疑などかけられてはかなわないと、男は死体を隠して、今夜はとにかく恋人を招くことを優先しようとする。しかし死んでいたはずの死体が何故か喋りだし、男の場当たり的な考えや行いを諌める。死体に責められほとほと困り果てる男。やがて約束していた恋人が彼の部屋を訪れる。ベッドの下に隠した死体に気がつかれないようにあの手この手で彼女から気をそらそうとする男。やがて、彼女はあまりに彼の様子がおかしいことにいぶかるが・・・・

はじめちょろちょろ中パッパ赤子泣いても蓋を取るなの安部公房作品(ナンノコッチャ)。どの作品も、物語初っ端から巻き起こる思いもよらぬ事件や騒動にぐっとハートを掴まれます。ただ中盤以降、果たして筆者がこの物語をどうやって終わらせようとしているのか、その一点に興味が絞られるのですが、これが意外とあっさり終わったりする。「あら?」っというような肩透かしあるいはシュールすぎてようわからんというような・・・この作品も、ある意味そういう惜しいところがありますが、しかし男、女、死体の濃密なトライアングルで展開していくドラマツルギーは最後まで興味を途絶えさせることがありません。

この作品は「友達」と似た部分があり、“善良に平凡に目立たないように”生きてる男が突然理不尽な目に合い、闖入者によって彼の人生にとって要らぬ波風を起たせられる。それでも生きていかなければいけないので、なんとか取り繕うとするところに生まれるアイロニー・・・とでも申しましょうか。男の恋人である女性が彼との「ズレ」にまったく気がつかず、自分の思い込みの中でどんどん変貌していく姿も非常に面白いです。

来週の第二十三回カトレア読書会は9月14日(木)18:30~21:30駒込にて行います。テキストは安部公房/作「制服」(後半)と「友達」(初演版)を読みたいと思います。どうぞふるってご参加ください。

さてカトレア12月発表会は安部公房/作「友達」が最有力候補となりました。今後、著作権処理(戯曲使用許可)や、上演台本にするための作業など行い11月稽古に入りたいと思います。

今後読みたい作家作品・・・野田秀樹、シェークスピア、泉鏡花、鶴屋南北、、、etc

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