最近のトラックバック

2014年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
フォト
無料ブログはココログ

友達フォトアルバム

  • 1-3-2 たったの五千六百円なのよ・・・
    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

« 携帯への対応 | トップページ | 東京-那須 交通手段情報 »

2006年8月21日 (月)

イヨネスコ「二人で狂う」/高平哲朗「アチャラカ」/デ・フィリポ「友情」/ベケット「燠火」

第十九回カトレア読書会が8月16日(水)夜、駒込にて行われました。
参加者は、秦さん、輿石さん、市村さん、林、そして初参加の永田さんの6名でした。
今回は、林セレクトにより筑摩書房「世界文学大系~現代劇集」から、イヨネスコ「二人で狂う」/デ・フィリポ「友情」/ベケット「燠火」を。そして秦さん提案で高平哲朗「アチャラカ」の四本の短編を読みました。

イヨネスコ「二人で狂う」・・・ある閉鎖的な状況の一室に一組の男と女。どうやら二人は駆け落ち同然で結ばれたらしい夫婦だが、愛情もいまや、憎しみの焔と変わり果て、お互いを蔑み罵倒する言葉しか出てこない。無意味で出口のない夫婦喧嘩が延々と繰り返される。その二人をとりまく外の世界はどうやら「戦争」状態となっており、次第にその砲撃は激しくなり、やがて二人の部屋の壁は崩れ、兵隊が押し寄せ、極限状態へ二人を追い込んでいく。。。状況設定が面白い作品でした。なによりイヨネスコの作品に触れる機会が少なかったのでこれを機に同作家の他の作品を掘り起こしてみたいと思います。

デ・フィリポ「友情」・・・老人バルトロメオは妹のカロリーナに看病されながらも余命僅か。そこへ竹馬の友アルベルトが一目彼に会いたいとやってくる。しかしなぜかアルベルトだけには会いたがらないバルトロメオ。カロリーナは一計を案じ、バルトロメオが死ぬ前にひと目会いたいといっていたマチルデ伯母さんそっくりにアルベルトに扮装させて対面させる。四苦八苦しながらも何とか対面をすませたが、今度はバルトロメオの方から、戦友のシチリア人男に会いたいと言い出す。乗りかかった舟とアルベルトは見たことも無いその男に扮装し、バルトロメオの語る昔話に調子を合わせようとするのだが。。。死の床にある友人を見舞おうとした男が見舞われるドタバタ喜劇でラストもシニカルな終わりにニヤリとさせます。デ・フィリッポ(エドゥアルド・デ・フィリッポ)は1900年にナポリで生まれ、幼少の頃から役者稼業をはじめて、やがて「デ・フィリッポ一座」「エドゥアルド劇団」で俳優兼座付き作者として活躍したそうです。

高平哲郎「アチャラカ」・・・戦前のエノケン一座の座付き作者・菊谷栄の作。戯曲草稿「大悲劇 最後の伝令」が原作の戯曲です。昭和7年に上演され、日本の軽演劇史上で傑作と言われた作品だそうです。南北戦争の頃のアメリカを舞台にしたコメディで、この戯曲は東宝ミュージカル「雲の上団五郎一座」や「水前寺一座」などの有名軽演劇で様々上演され、しかも本筋の芝居で座員の数が足りなくなり急遽出し物にもってくるという「劇中劇」の状態で上演されることが圧倒的に多かった為、単独で上演されたことがなかったそうです。それを2000年に浅草東洋館上演の為に高平哲郎氏が上演台本としてまとめたとされています。。。ん~、こういう戯曲は立って動いてナンボの作品だと実感!しかし、自然な何気ない芝居がからないやりとり、反対にギャグを重ねるところなど、実は機敏に切り替えながら工夫して読まないと全く面白くないということもよっく分かりました。って、技術の話で、いわゆる新劇チックなお芝居と軽演劇のテンポの違いを分かるか分からないかの違いでしょう。それって当たり前の話ですがね・・・

ベケット「燠火」・・・実は放送劇でした。浜辺にたたずむある初老の男の追憶を「間」と様々な「波音」や夢幻のように現れては消える架空の話によって構成された幻想的な作品。。。放送劇であり「音」を主題に書かれた本なので難しかったですね。正直、男が物語りの九割を語るので、カトレア的にはちょっと退屈してしまう本でしたかね。

次回、第二十回カトレア読書会は23日(水)駒込にて18:30~21:30で行います。テキストは先週読めなかったウーゴ・ベッティの中篇「牝山羊が島の犯罪」を読みたいと思います。

プロアマ老若男女かまいません。どなたでも参加できます。どうぞ気軽に遊びにきてください。

※尚、那須合宿用の一人一本戯曲を出版本からコピーしたA4あるいはA3状態の元原稿を持ってきてくださればコピー増刷いたします。

« 携帯への対応 | トップページ | 東京-那須 交通手段情報 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185975/11547118

この記事へのトラックバック一覧です: イヨネスコ「二人で狂う」/高平哲朗「アチャラカ」/デ・フィリポ「友情」/ベケット「燠火」:

« 携帯への対応 | トップページ | 東京-那須 交通手段情報 »