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  • 1-3-2 たったの五千六百円なのよ・・・
    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

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2006年8月 8日 (火)

北村想「グッド・バイ」/北村想「虎☆ハリマオ」

第九回カトレア読書会が5月31日(水)夜、駒込にて執り行われました。

参加者は、笠原さん、輿石さん、北川さん、市村さん、秦さん、南波さん、南さん、林の8名でした。

さてテキストは日本の作家第二弾で北村想。80年代小劇場ブームの元祖・北村想の短編「グッド・バイ」と「虎☆ハリマオ」でした。重層な構成の安部公房から一転、軽妙でほげほげ80代らしいある軽さを持った作品で、ちょっと中休み的に選んだ作品でしたので古典を読むという趣旨からは外れましたが、まあ、そこはカトレア読書会らしく緩やかに寛容に「何でも読んでやろう」の精神で参加者の皆さんには了解していただきました。

北村想。ああ80年代演劇。私を含めある年代はもろにその洗礼を受けましたので懐かしさもありながら、読み進めているうちに、自分達の中にあったある幻想がガラガラと音を立てて崩れ落ちました。
それは80年代演劇の持っていた「熱にうかされたような感覚」と申しましょうか。それはある熱い季節だったのだなということ。そしてその季節は明らかに過ぎ去ったのだということ。
まあ要するにジジイになったということですか。

北村想。80年代の洗礼を受けた私にとってある時期カリスマであり、その戯曲はバイブルと言っても過言ではありませんした。しかし今回の読後「ああ、この本には今の僕にとっては何もない」という感想を持ったことが衝撃でした。もちろん作品は面白かったんです!大変面白かったし、これならすぐ立ち稽古もできるねと皆さんと言い合いました。
しかし演劇に憧れて熱い思いで、北村想をバイブルのように読み(実際、学生時代、北村作品を3本もやった私)一つのセリフに込められたカッコよさを追っていた20代の私はもういない、明らかにあのうかれたような熱は覚め、冷静に戯曲を読んでいる自分がいる。そんなことを自覚させられました。
そうです、ジジイになりました。そして今は、安部公房の方が数倍面白い!と思えるお年頃、そんな季節になったのだとある虚脱感と廃墟に立つ思いで昨日の会を終わりました。

すいません。今回は非常に恥ずかしいばかりの私情混じりな報告となりました。

このように毎回、新たな発見や落胆を繰り返しながらも、演劇の深さと面白さをダラダラと追っていきたいと思うのです。

さて来週のサザエさんは・・・じゃなく、カトレア読書会は…(ああ!80年代演劇の亡霊が!)長谷川伸の「暗闇の丑松」を読んでみたいと思います。
長谷川伸。日本の近代演劇では欠くことなき作家です。「瞼の母」」「一本刀土俵入り」「雪の渡り鳥」etc…新国劇を支え、現在でも大衆演劇の演目ナンバーワンの日本の父、長谷川伸。
ちゃんと読むと絶対面白いです。
是非来週もご参加下さい。

ところで・・・カトレア読書会「2006年夏合宿~地獄の戯曲20本読み」を
8月25日(金)~27日(日)那須にて行いたいと思います。
詳細は追ってご連絡いたします。
それと、カトレア読書会公演も11月後半~12月頭の方向で進めております。
皆様、万障お繰り合わせの上、是非ご参加ください。

ではお楽しみに。

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