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友達フォトアルバム

  • 1-3-2 たったの五千六百円なのよ・・・
    安部公房作 カトレア読書会演出 「友達」 2006年11月30日(木)~12月3日(日) 手織座にて

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2006年8月31日 (木)

【報告】 カトレア2006 Summer camp in那須~地獄の戯曲20本読み~

カトレア読書会地獄の那須合宿が8月25日~27日に貸し別荘・グリーンレストハウス那須高原にて催されました。その報告です。

8月25日(晴れ)。笠原、秦、ハヤシの車三台に分乗。途中東北道のSAや那須の道の駅で寄り道したりしながらもほぼ昼の12時ころには現地に全員集合。参加者は、輿石さん、市村さん、秦さん、笠原さん、帆足さん、後藤くん、南波さん、笹森さん、泉くん(26日から)林の10名。
加えて読書会参加ではないのですが、刺繍の作品作りの為に刺繍合宿で参加した笠原ファミリーのウエキさんと子供達、刺繍アーティストのルイくん。

開始予定12時半を30分ほどオーバーして1時開始

Photo_9 Photo_7 Photo_8                      (中,右/photo by ueki)

8月25日【一日目】
1本目(13:00~14:05)「カトレア」太田善之/作 提出者/後藤キック君
2本目(14:15~15:00)「人命救助法」安部公房/作 
3本目(15:15~17:30)「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス/作 提出者/帆足さん
4本目(18:00~19:50)「友達」安部公房作 
※夕食
5本目(21:00~22:20)「ジョン・シルバー」唐十郎/作 提出者/ハヤシ
6本目(22:40~23:30)「S・カルマ氏の犯罪」安部公房/作
7本目(23:40~24:20)「浅草フランス座コント」井上ひさし/作 提出者/輿石さん
8本目(24:30~26:30)「咆哮!!阿呆船」翠羅臼作 提出者/秦さん
※宴会(蛍がキレイでしたぁ~)

8月26日【二日目】
9本目(8:10~10:50)「真面目が大切」オスカー・ワイルド/作 提出者/市村さん
10本目(11:10~※昼食入り~13:00)「快速船」安部公房/作
11本目(13:30~15:00)「ハノーヴァの肉屋」岸田理生/作  提出者/泉くん
12本目(15:15~17:20)「どれい狩り」安部公房/作
13本面(17:50~20:30)「ぼくはエルサレムのことを話しているのだ」アーノルド・ウェスカー/作 提出者/笠原さん
※BBQ!!、花火!!
14本目(23:20~24:50)「千一夜物語」寺山修司/作 提出者/南波さん
15本目(25:00~25:35)「メディアマシーン」岸田理生/作 提出者/笹森さん
16本目(25:45~26:30)「水中都市」安部公房/作 

8月27日【三日目】
(10:30~11:40)萌芽の湯(露天風呂)
(12:00~13:30)南が丘牧場(ごった返す家族連れの中、小動物を鑑賞したりいじったり、320円のナンじゃこの値段は?!高っえソフトクリーム!!を食べたり、お土産にバターやソーセージを買ったり・・・)
でその後は、メニュー開いてびっくり!?なんじゃこのリゾート地値段の天ぷらそばは!?を食べて解散。ある意味もいろんな意味も含めて那須を満喫しました( ̄▽ ̄)
ちなみに、秦号は帰京後、地元の諏訪神社のお祭りに、笠原号はネオン眩しい都心を抜け横浜までいったそうです。ご苦労様でした(((^_^;)。

【感想やら反省やら】
当初「那須で合宿やろう!」「どうせなら戯曲20本読んじゃおう!」と調子こいて息巻いて計画された合宿でしたが、いざ、前日になって冷静にスケジュールを立ててみると・・・
なんと20本読みきるには三日目の朝7:30までかかるという恐ろしい結果・・・(-_-;)しかも合宿当日までは、参加者の誰がどんな戯曲を持ってくるかは一切分からない為、とりあえず一本1時間45分計算として・・・というアバウトな目算の元に立てられたものなので、もしかしたらそれ以上長くなることも・・・ぞぞぞぉぉぉ~な状況でした(((^_^;)
で・・・結果は

やっぱり地獄( ̄▽ ̄;)♪

まず段々とじっと座って読んでいられなくなる。ごろごろ横になるもの、立ったり座ったり姿勢を変えるもの・・・最後の二日目15本目、16本目には脱落者続出。みな睡魔と疲れと闘いながらフラフラになりながら読んでおりました(+_+)。(一体なんの為に!?)で、最後はだれかれとなく「ギブアップ(*o*);;;」。しかし13本目終わった時点で、子供らもいるので、せめてBBQと花火はしようということで、お酒解禁肉祭り。小生この時点で「もうみんな終わっちゃうかな・・・」と思ったのですが、あにはからんや?酒の入った勢いか「読むぞ~!」と逆にエンジン全開というか最後のバックファイヤー状態の参加者面々(^o^;)。で最後は見事に散りましたが( ̄▽ ̄;)。

まあ20本読めなくて悔しい(>_<)というより、よくも16本も、しかも酒も飲まず、那須なのに(!)遊びもせず、せっせとよく読み倒しましたというのが正直な感想です(^o^;)。小生、高校時代剣道部だったのですが、当時の夏の合宿を思い出してしまいました(((^_^;)

【いくつかの作品に関する雑感】
Photo_3 1本目の太田善之/作「カトレア」・・・提出者は後藤キック君。彼も参加している「散歩道楽」という劇団の昨年上演された台本だそうです。まずそのタイトル「カトレア」。よくも持ってきてくれましたキック君。カトレア合宿一本目にふさわしい戯曲です。
物語はある研究施設に集められた若者男女の物語。出て行くもの新しく入ってくるものが、そのなかで自分達のそれぞれの過去や未来に対する漠然とした不安を抱えながら、微妙なお互いの距離感の中で物語はすすむというもの。良い意味で今どきの若い劇団の戯曲で、自然な会話の展開が面白いです。この戯曲はシリーズもので「春」「夏」「秋」「冬」と連作になっているそうです。ですから前の作品や後の作品で同じ登場人物が登場したりして、実際上演では役者が同じ配役で演じたということです。実際の舞台が観たくなる、そして他の季節の作品も読んでみたくなる作品でした。後藤キック君ありがとう。

4本目の安部公房/作「友達」。これが今回合宿での、安部公房作品における収穫でした。都会の独身男の家に突然現れる八人家族の闖入者。キャラクターそれぞれが立っていて一見シュールなホームドラマのようですが、非常にシリアスな面を持つ、面白い作品です。12月の発表会での演目候補に挙がりました。

Photo_4 8本目の翠羅臼/作「咆哮!!阿呆船」。時刻は0時を回り、ある意味1日目最後を飾るに相応しい戯曲といっても差し支えないでしょう。アングラ・テント芝居の語彙が全て網羅されてるといっても過言ではないこの戯曲!この戯曲の語彙を駆使すれば、あなたもオリジナル・アングラテント芝居が捏造できちゃうくらいの勢いのこの作品!
熱い!!!とにかく熱い!!!84年に翠羅臼さんたちが立ち上げたテント劇団「夢一族」。その記念すべき第一作の戯曲!全編にほとばしる旗揚げ時の彼らの熱さが隅から隅まで詰め込まれ、とにかく今読んでも熱い戯曲です。しかも当時のままなので手書き台本!これは貴重です。
“嗚呼、船が帝都へと、逆流してくる。血の川を渉り、斃れた全ての仲間達の怨魂をのせて、奴の死肉をくらう犬狼たちを乗せて!!!”
・・・ええ参加者一同思い存分咆えましたよ。深夜の那須高原の貸し別荘ということも忘れ、アングラを堪能いたしました(^o^;
こういう戯曲は、恐らく日本全国に似たような読書会があったとしても、カトレア読書会でしか読めないでしょう。否読まないでしょう、か(^o^;?今回の合宿のベスト戯曲賞です!

そのほか、9本目のオスカー・ワイルド/作「真面目が大切」と、13本目のアーノルド・ウェスカー/作「ぼくはエルサレムのことを話しているのだ」が佳作で、それぞれ全く趣が180度違う作品でしたが、オスカー・ワイルドは、前日深夜に「咆哮!!阿呆船」読んだ身には、朝っぱらからその英国貴族趣味なエスプリがたまりませんでしたし、「ぼくはエルサレム~」は厳しい現実と理想との葛藤という僕らが常に出くわす問題を非常に真摯で実直な物語に仕上げ、とても良い作品でした。(調べたら最近でも東京演劇アンサンブルの研修生卒業公演とかで上演されていますね。文学座もこの作家が好きで何作か上演してますね。)これらは恐らく古本屋で手にとってもまず買わない戯曲でしょう。よしんば買っても本棚で積ん読の憂き目を見る戯曲だったに違いありません。提出者の方々に感謝です。

そのほか忙しい中、様々なジャンルから探してテキスト提出してくださった参加者の方々に感謝です。

参加者の皆さんお疲れ様でした。しかし早くも来夏の合宿が楽しみです。

、、、いや、冬季合宿についての話題も( ̄▽ ̄;);;;

最後になりましたが、築地直送の美味しいスイカの差し入れをしてくれた近藤くん、超絶品・ステーキ牛を差し入れしてくれた深川さん、ありがとうございました!

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